毎朝、神棚まつり(神棚におまいりして神さまにあいさつする)と祖先まつり(御霊舎があるおうちはご先祖さまにあいさつする)をして、家族が今日一日、無事に過ごせますようにとお祈りします。
時間があるときは家族が揃っておまいりし、あわただしい朝は、出かける前に、家族それぞれが神棚と御霊舎をお参りするようにしましょう。そして、おうちから帰ったときや寝る前にも、神棚と御霊舎にお参りします。家族で交わす「いってきます」、「ただいま」、「おやすみなさい」の挨拶を、神さまやご祖先さまに伝えます。こうした毎日のお参りを通じて、自分のことだけでなく、家族それぞれのことを願っている自分に気づくはずです。おそらく家族全員が、同様の思いで手を合わせているはずです。
そんなときに、互いに思いやり、いたわり合う家族の絆を、そして家庭のあたたかさ、大切さを感じるのではないでしょうか。
一日のわずかな時間、家族みんなが神棚と御霊舎に手を合わせ、家族の絆と生命のつながりを実感する、そんな家庭ってすばらしいと思いませんか。
年の暮れになると、どの家庭でも大掃除をして新しい年を迎える準備をします。その際には、神棚も御霊舎も同様にきれいにし、宮形にお納めする御神札も新しくします。
これまでおまつりしてきた御神札は、お守りなどと一緒にまとめて、神社に設けられている古神札納所にお納めするか、神職さんに直接お渡しして、お焚き上げをお願いします。
1年もたちますと、旅行の際に各地の神社をお参りするなどして、その年におまつりしてきた御神札が随分と多くなることもありますが、遠方の神社の御神札を近くの神社にお納めしても差し支えありません。大切なことは、家族が清々しい気分で新年を迎えようとするときには、神棚も御霊舎もきれいに御神札も新しくして、新たな気持ちで家庭のまつりを続けてゆくことです。